人間には集中し活発の行動を促す交感神経とリラックスし身体の修復を行う副交感神経の働きがあり、これら二つは直接にはコントロールできない自律神経と呼ばれています。はり・お灸の治療は自律神経への刺激が主眼であり、刺激の方法は体系的理論に基づき選択され行われます。物理化学理論に慣れ親しんだ私たちにはまるで魔法を見ているようですが先人の知恵と絶え間ない努力の賜です。ココでは鍼灸で使われる道具と技法をいくつか紹介しています。 |
毫鍼(ごうしん) はり治療専用の鍼。太さは各種ありますが当院では0.16o〜0.2oの鍼を使用しています。 |
てい鍼(ていしん) 刺さない鍼。ツボを押さえます。純銀製の爪楊枝みたいな道具です。先は丸くなっていて痛くありません。 |
小児鍼(しょうにしん) 上がローラー鍼 下が米山式小児鍼 子供からお年寄りまで年齢に関係なく使用しますが小児鍼と呼ばれます 皮膚への刺激により副交感神経有意な状態に導きます。 |
とう熱灸 ごま粒大から半米粒大の小さなお灸 針先のようなごく狭い範囲の補瀉に用います。燃やしきって強力な瀉法から八分燃やして補法に用います。八分の時は特別に八分灸とも言います。 |
知熱灸 三分から五分燃やして補法に用います。艾を間に挟んだ隔物灸と言えます。 |
灸頭鍼 深いところの瀉と表皮の浅場の補を同時に出来るすぐれもの。肩こりや腰痛症で多用します。 |